先月ベトナムのハノイに行ってきた。 10月のベトナムは暑さも和らぎ、雨も多くない季節で旅行にはちょうどいい。一度本場のバイン・ミーを食べたいと以前から思っていたので、旅行することにした。
日本の関西空港からハノイ近辺のノイバイ国際空港まで6時間ほどで行くことができる。円安とはいえ、LCCを使えば往復航空券が4万~5万程度だ。物価は日本よりも安いので、ホテル代などを考えると費用は国内旅行と大差ないか安いくらいだろう。
ハノイで見る海外企業
ベトナムには日本企業や日本の製品が多い。飛行機からハノイ近辺を見下ろすと、ホンダの工場が見えた。ノイバイ国際空港に到着し、トイレに入るとTOTOのハンドドライヤーが設置されている。車は日本車が多い。コンビニはなぜかサークルKで、ポッキーやコアラのマーチも売られている。イオンモールまであるのを見かけた。
ただし日本企業一色というわけではないい。韓国のヒュンダイやキアの車もよく見かけた。ハノイにはロッテタワーという高層ビルがあり、他に高い建物が少ないこともありかなり目立っていた。資本の力を感じる。
ベトナムのIT
空港で両替をして、SIMカードを購入する。povoで海外ローミングも使えるが、現地のSIMカードを購入してスマホに入れ替えた。
移動は配車アプリのGrabを使えば、ぼったくられることなく移動できるので必須だ。アプリから配車すると近くにいるドライバーとマッチングして、近くにいればすぐにやってくる。車種とナンバーが登録されているので、それで自分の呼んだ車かを判別することができる。あとは乗るだけ。目的地を口頭で伝える必要もない。料金も登録したクレジットカードに請求される
ただ店舗での支払いは現金が主流だ。カードが使える店もあるが現金は持っておいた方がいいだろう。現金の支払は不便だ。紙幣の桁が大きいし、肖像が全部ホーチミンなので区別がつきにくい。
ハノイの日本企業で働くベトナム人のエンジニアやスクラムマスターと食事をした。日本もベトナムもITの仕事には大きな違いはなさそうだ。
配給時代からドイモイ
ベトナムの配給時代をモチーフにしたカフェに行った。店員が軍服のような緑色の制服を着ている。日本でいうと昭和をモチーフにしたコスプレカフェといった感じだろうか。
配給時代と言われてもわからないので、ベトナムの歴史を少し調べた。ベトナム戦争が終わり南北が統一されたあと、配給時代という社会主義経済の時代があった。その後、ソ連がペレストロイカしているときにベトナムでも市場経済を取り入れてる変革を行った。1886年、ドイモイと呼ばれる政策だ。それが成功して今のような海外の資本も取り入れた開かれた市場を持つ国ができている。本家のソ連はペレストロイカの甲斐なく1991年に崩壊したが、ベトナムは市場経済を取り入れた社会主義国が続いている。この国はペレストロイカが続いている国なのかと納得する。
帰国
帰りの飛行機は深夜に出発して、早朝に到着する便に乗った。同乗者にはベトナム人の若者が大勢いた。修学旅行のような明るい雰囲気である。スーツにスニーカーというミスマッチが高校生っぽい。同乗している人が持っている紙に、日本語で企業、協同組合、市町村の名前らしき文字列でかでかと書かれている。ツアー会社のようだ。その文字列を検索すると外国人労働者・技術実習生の受け入れ団体であることがわかった。
偏西風の影響で帰りは行きよりも1時間早い5時間ほどで到着する。あっという間だ。深夜バスで関西から関東に行くよりも早い。ベトナムは近い。
本場のバイン・ミーはパンがサクサクで軽く美味しかった。