GPT-4モデルのChatGPTを英語の学習に使ってみた

GPT-4モデルを使ったChatGPTに英語の練習相手になってもらった。予想通り英語の学習に使えそうだった。今朝 ChatGPT Pluginが発表されたので、英語などの語学だけではなく数学などの学習にもChatGPTが使えそうだ。GPTをはじめとしたAIは人間の学習に使えるので使っていきたい。

以下のプロンプトで、英語の練習相手をお願いした。

IELTSスピーキングテストの試験担当者のふりをして英語の質問をいくつかしてください。私がそれに英語で回答します。私が「終了」と言ったら終了です。

ChatGPTは次のように返してきて、英語の会話の練習が始められた。

Hello and welcome to your IELTS speaking test. My name is ChatGPT, and I will be your examiner today. Are you ready to begin?

Can you please tell me your full name and where you are from?

Let's talk about your hometown. What do you like most about it, and what are some improvements you think could be made?

Do you prefer living in the city or the countryside? Please explain why.

Many people enjoy traveling. What is your favorite place you have visited so far, and what makes it special to you?

Some people like to collect various items as a hobby. Do you have any collections? If so, can you describe your collection and why you enjoy it?

Please remember to say "終了" when you want to finish the test.

以下がChatGPTとのやりとりの動画だ。

www.youtube.com

普通のいい練習相手になりそうだ。レスポンスが遅いのが欠点だ。それはGPT3.5が高速化したようにGPT4.5みたいな高速版のモデルが発表されて解決するのだろうか。

すでに語学学習アプリの DuolingoでGPT-4を使った機能が公開されていると予告されているし、語学学習サービスにGPTのような大規模言語モデルが使われるのは当たり前というか、必須になってくるのだろう。

そんなことをやっていると、今朝 ChatGPT Plugin というものが公開された。

プラグインという形で特定のAPIを使えるChatGPTを提供できるようになったらしい。すごい。これで欠点だった最新のデータを取得できないなどの問題を解決できる。

openai.com

なんと、Wolfram Alphaで有名なWolframのプラグインもあるらしい。これでChatGPTが語学だけではなく数学の先生にもなるのか!と興奮隠せない。今後、学習方法がガラッと変わるのかと思うと、これから生まれて成長する人間が羨ましい。

writings.stephenwolfram.com

GPTは翻訳タスクも得意なので、そもそも語学学習いらんやんという人も多いかもしれない。数学だってほとんどの人間よりAIの方が得意だろう。しかし、そうではなくて人間の能力を高める方向に活用されてくようになってほしいと、最近つくづく思っている。

nakaoka3.hatenablog.com

電気料金の燃料費調整額が高い

関西電力には「従量電灯A」と「なっトクでんき」という2種類の料金体系がある。基本的にはなっトクでんきのほうが安くなっている。しかしなっトクでんきには燃料費調整額の上限がないため、燃料費の高騰により、燃料調整費に上限がある従量電灯Aのほうが安いという事態になっていた。

なっトクでんきを契約していると、ご丁寧に毎月メールで「メリット金額のお知らせ」というメールが来る。このメールのリンクを開くと、なっトクでんきにしたおかげで従量電灯Aよりもこれだけ安くなったということが知る事ができる。

意味をなしていない「メリット額」のグラフ。y軸はマイナスも表示する必要があったのではないか。

従量電灯Aの場合の電気料金と、なっトクでんきの場合の電気料金が並んでいるが、従量電灯Aのほうが高い。一瞬目を疑った。

なにかの間違いかと思い内訳を見る。電力量料金はたしかになっトクでんきのほうが安い。しかし燃料費調整額を見ると、なっトクでんきのほうが遥かに高い。

内訳。なっトクでんきの燃料費調整額が高い。

ネットで軽く調べると、従量電灯Aには燃料費調整額の上限があるが、なっトクでんきには上限がないらしい。

燃料費が高騰しているので、料金が上がるのは仕方がないことだとは思うが、プランを変えるときにリスクについてもうちょっとちゃんと伝えるようにしてほしい。関西電力のなっトクでんきを契約している人は結構多いと思う。皆納得できてるのだろうか?

詳しく知らないけど、燃料費調整額の上限は撤廃の動きもあるらしく、燃料費調整額に上限があるプランに変えてもすぐに無意味になるかもしれない。電力ぐらいどこが安いとか考えずに使いたいけど、月5000円近く差が出てしまうと、調べて選びたくなってしまう。

本を読む習慣が復活

朝に15分と夜に15分、本を読む習慣ができている。数年前に環境が変わってからというもの、毎日本を読む習慣がなくなっていたので、習慣が復活して嬉しい。

スマホiPadを手放して本を読む時間があるのはいい。15分という短い時間だけど、ネットで断片的な文章を読むのに比べると濃密な時間だ。

紙の本を買って読んでいる。電子書籍で買ってiPadで読める本もあるけど、ネットにつなげるデバイスを手に取ると、ついSNSも見てしまって読書の時間にならない。スマホiPadを手に取るという行為と、SNSを見るという行為がセットになってしまっている。

1日どころか数時間ネットから離れることすら難しいくらいネットに依存してるけど、15分程度なら離れられる。ネットで検索しても出てこないことが知れるし、毎日少しでも読書の時間をとるのはいい習慣なので続けたい。

AI生成コンテンツの時代

AI生成コンテンツの時代が来ている。画像、文章、音楽などのメディアの世界では、AIが生成したコンテンツが人間が作成したものと区別がつかないくらいのクオリティになっている。AIが作成したコンテンツが溢れていく中で、UGCプラットフォームはどうなっていくのだろうか。

2000年代半ばからのwebの世界ではUGC(user generated content)という、言葉がもてはやされて、一般のユーザーの作った文章や画像や動画などのコンテンツが、豊かなネットの文化と、プラットフォーム企業の利益を生んでいた。

AI生成コンテンツの時代はUGCに大きな影響を与えるかもしれない。UGCプラットフォームにAIコンテンツが大量に流れてくると、混乱が生まれそうではある。はてなブログにもAIが作成した記事が溢れたりするかもしれない。

これまでUGCプラットフォームで人気があった人が、AIコンテンツに負けて人気を失うということはあるかもしれない。ネットで人気のアマチュアイラストレーターが、Stable Diffusion などで作ったイラストに埋もれて人気を失うというのはありそうな話だ。そうなると、承認欲求を満たされなくなって、作るのをやめる人が増えそうだ。

一方でプラットフォーム側は人間が作ろうと、AIが作ろうと、広告料などの利益がでれば気にしなさそう。しかしAIの作ったコンテンツばかりが人気になると、AIを使わずに作るユーザーが減って、プラットフォームも文化も衰退するということがあるかもしれない。これは悲観的すぎるかな。

本心はもう少し楽観的で、これまで必要だった技術の研鑽をAIに肩代わりしてもらうことで、裾野が広がって面白いものがバンバン生み出されるんじゃないかと思っている。

AIが生成した「ニットで編まれたゴジラ

AIが生成した「ニットで編まれたゴジラ

AIが生成した「ニットで編まれたゴジラ

『ゲームさんぽ』を本で読む

「ゲームさんぽ」というYouTube動画がある1。その書籍が出ていたので読んでみた。動画を書き起こしたものかと思ったらそうではなく、ゲームさんぽに関わった専門家や中の人のインタビューなどのコンテンツで、動画とはまた違ういいものになっていた。

www.byakuya-shobo.co.jp

ゲームさんぽの動画はビデオゲームを様々な分野の専門家と一緒に見て、専門家の視点から解説してもらうというものだ。個人的に好きなのは倉方俊輔さん(建築史家)、石原良純さん(気象予報士)がでている動画だ。

www.youtube.com

www.youtube.com

書籍の方にも倉方俊輔さん、石原良純さんなどの話は載っていて楽しい読み物になっている。この書籍は脚注が豊富で面白いのがいい。動画だと時間の流れがあるので脚注のような形で中断して、そして再開するというのは向いていない。一方で書籍だと、脚注で補足の解説をしたり、参考書籍を紹介したりできる。

脚注は同じページのすぐ下にレイアウトされている。同じページの下や横に脚注が入っている本はいい。後ろにまとめていると、行ったり来たりで大変だ。

専門家が選ぶブックガイドのコーナーもあって、この本をきっかけに別の本を読んでみようと思えるような本になっていた。

まさに古代ギリシャについてのインタビューで話題になっていたけど、書かれたものの良さっていうのは、参照しやすいことだ。書籍のゲームさんぽではその良さがよく発揮されていると思う。

YouTubeの書き起こしが検索できて、そこだけ引用したり貼り付けたりできるようになったら、話したものが書かれたものと同じくらい参照しやすくなることはあり得るけど、そうしたら話し言葉の程よいゆるさがなくなってしまうかもしれない。

程よくゆるい話し言葉の方は動画で楽しみ、書かれたものは書籍で楽しむという今の区分がちょうどいい感じがする。


  1. 残念ながら、つい先日チャンネル名から「ゲームさんぽ」の看板は下ろして、「ライブドアニュース」チャンネルとして、ゲームさんぽ以外の動画を配信するチャンネルになるようで残念だ。

京セラ美術館のウォーホル展に行ってきた

京セラ美術館に行ったことなかったし、ウォーホル展が終わる前に行っておくかぐらいの軽い気持ちで見に行った。

京セラ美術館。地上の建物は城のような感じなのに、地下はガラス張りで宙に浮いたように見える。モダニズム建築とも少し違う気がする。これがポストモダニズム建築というやつか?

京セラ美術館は平安神宮の大鳥居の隣にある

カフェの飯がおしゃれ。休日のお昼時は人が多くて並ぶ必要がある

ウォーホル展

展示の中はスマホの写真なら撮影OKだった。撮影OKなの珍しい気がする。動画とスマホ以外のカメラでの撮影はダメだった。SNSでシェアしてほしいみたいで、最近っぽさを感じた。

オーディオガイドがスマホがあれば無料で聞けるのがよかった。QRコードからURLを読み込むと、当日限定でオーディオガイドが聞けるサイトにアクセスできて、スマホを耳に当てながら再生してオーディオガイドを聞いた。500円で生成機ごと貸し出しすることが多かったけど、みんなスマホ持ってるんだからこれでいいじゃんと思った。そのURLは翌日アクセスすると期間終了となって聞けなかった。https:://exmple.com/foo-<uuid>/index.html というようなフォーマットだったので、日毎にURLを用意して、毎日QRコードを交換しているのだろう。ユーザーごとに来場者にその日だけ有効なURLを伝えることで、認証は省くのはお手軽でいいと思った。

ウォーホル初期の、有名なアーティストとしてはあまり上手でない絵も展示されていた。技術的に不足していることが、彼の作風につながったのだと思うと、欠点が強みになることもあるのだと感心した。

同じ美術館で京都のどこかの美大の卒業制作展をやっていて、それも眺めて帰った。ファインアートではないデザインやマンガの作品もあって、それぞれ力量も作風もバラバラなのだけど、ここからウォーホルのように自分の道を見つけるアーティストやデザイナーが生まれるのかと思うとおもしろかった。

ところで美術館の絵画の展示にはタイトルの下に 「油彩 キャンバス」のように、画材や技法が書かれている。その内容をメモしておいて、家に帰ったあとにmidjourneyへの入力として使った。実在しない政治家のポップな画像を生成することに成功した。

midjourneyで生成(prompt: asian politician, portrait acrylic and silkscreen ink)

midjourneyで生成(prompt: asian politician, portrait acrylic and silkscreen ink)

midjourneyで生成(prompt: asian politician, portrait acrylic and silkscreen ink)

軽い気持ちで行ってみたけど、京セラ美術館の建物はよかったし、ウォーホル展も美大の卒展も面白かったし、midjourneyでいい画像も生成できたし、行けてよかった。

Popin Aladdin で Chromecast できるようにした

Popin Aladdin で Chromecast できるようにした。

Google Meetの画面をプロジェクターに出せる。

人の発表とか、話を聞くときに大きな画面でゆっくり見れるようになって快適。

Aladdin Connector という専用のデバイス使わないといけないので経済的ではない。1万5000円くらいで、結構高い。


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