東京の冬はすぐ暗くなる

東京は15分早く暗くなる

3月になり、もう春かも?まだ冬じゃん、という日々が交代で訪れて、こうやって季節が変わっていくんだなと日々感じています。

ところで東京の冬はすぐに暗くなりますね。京都から東京に引っ越してきて最初の冬だったので、今年は特にそれを感じました。

実際に東京は京都よりも日没が約15分早い。これは東京と京都に経度の差があることが理由だそうです。つまり東京は京都よりも東にあるため、西に日が沈む時刻が早くなるということです。緯度の差、つまり南北の差もありますが、京都と東京の緯度差では日没時間への影響は微々たるもののようです。日本よりももっと北にある国の冬は、日が沈むのがもっと早いんですが、それはまた違う理由のためです。

冬の間、調子が悪かった

1月から2月にかけて調子が悪い日が続いていました。冬の間に日照時間が短くなる影響で気分が落ち込むという症状は一般的によくあることらしい。家で仕事をしていて、仕事が終わったころにはもう外は真っ暗というような生活を続けていたので、日光を浴びなさすぎたんだと思います。

なんとか調子を良くしようと、ビタミンDのサプリを飲んだり、オメガ3脂肪酸の豊富なサバやくるみを食べたりして改善しないかと試していました。そんなことをしているうちに3月になり、なにが効いたのかはわからないまま体調もなんとなく改善していきました。

今日の一冊『ムーミン谷の冬』

冬といえば『ムーミン谷の冬』というトーベ・ヤンソンの小説があります。寒くて暗い冬が舞台の物語です。ムーミンシリーズのなかでも大人向けで、子ども向けの過去のシリーズには見られない死や挫折や内的葛藤が描かれています。

作者はフィンランドヘルシンキ生まれの作家です。ヘルシンキでは、冬至の時期は15時ごろに日が沈みます。平均気温は氷点下を下回ります。フィンランドの中でも地域によって違いはあると思いますが、『ムーミン谷の冬』はそういう国の作者が書いた物語です。

きっとそういう国で生活する人たちは、冬の間に憂鬱になったりするんだろう、と最近の自分の体調不良を考えると容易に想像できました。『ムーミン谷の冬』では主人公のムーミントロールがちょっとそういう感じです。

冬が暗くて寒いからこそ、春の喜びはひとしおでしょう。物語の最後には、冬が終わり春が到来し、読後には爽快な満足感を覚えます。

この本は冬の記憶がまだ新しい今の時期に読むのもおすすめですし、来年の冬のちょっと憂鬱になりかけた時期に読むのもおすすめです。

年末年始に呼んだ本 無形資産など

『無形資産が経済を支配する』『GDP 〈小さくて大きな数字〉の歴史』『経済のトリセツ』

一応会社という組織で仕事をしているので「生産性」という言葉を見ることがそこそこある。しかし大学を卒業して以来情報を扱う仕事をしていて、俺達の仕事の生産性ってなんだという疑問をぼんやりと抱えていた。農作物や鉄鋼や自動車なんかだと、生産物は目に見えるし、生産量も何トンといのが明らかだ。でもソフトウェアやメディアの仕事の生産物や生産量って?90分の映画より180分のほうが生産量が多いのか、書いたコードの行数やコミット数がソフトウェアエンジニアの生産量なのか?とか

そういう形のないものの経済が、すべての経済活動のなかでも大きな比率を占めるようになってきているのというのは、歴史的に新しい出来事で、20世紀的な大量生産の経済の理屈だけで理解しようとすると齟齬が生じるのも当然だな、というのがこれらの本を読んでわかってよかった。

本書のねらいは、なぜ無形資産がこんなに着実で長期的な増大を見せているかを説明することではない。私たちは、その台頭と、それが経済全体にあたえる影響のほうに関心がある。 --『無形資産が経済を支配する』

GDPは20世紀の大量生産経済を前提とした指標であり、21世紀の経済における急速なイノベーションやデジタル化された無形サービスには対応しきれていない。 -- 『GDP 〈小さくて大きな数字〉の歴史』

もちろんこれにはいくつか原因があって、モロッコは失業率がとりあえず高い、というのはある。だけれど、それ以上に、こいつら本質的に単に怠け者なんじゃないー? と思うことはままある(そこのあなた、ないとは言わせませんよ)。気楽な旅行者なら、「人生、あくせく働くだけが能じゃないんだなー」とか「仕事に埋もれている自分の日常を見直すきっかけに」とか、くだらんおためごかしをつぶやいて悦に入っていればいいや。でも援助するとなると、そうはいかんのよ。 -- 援助屋の悩み:経済ってどうすりゃ発展すんの?, 経済のトリセツ

『経済のトリセツ』は山形浩生さんの書いたエッセイや翻訳した書籍の解説をまとめたものだ。自身のブログに投稿している生産性に関する議論も載っていた。経済の話が面白いというのもあるけど、そもそもこの人の書く文章の躍動感が好き。

もちろんそれが楽しいのは、読者のみなさんが有益で生産的な議論をいろいろ展開してくれるから……ではない。はてなブックマークにしてもトラックバックにしても、多くは単なるバカと無知の表明にすぎないものばかり。ぼくがまったく考えなかったような論点を指摘してくれるものなんてほとんどありゃしない。 -- 生産性の話の基礎、経済のトリセツ

ムーミン全集 3 新版 ムーミンパパの思い出

文庫版もあるけど、それより新しい。文庫よりも大きくちょうどいいサイズ。

この日いちばん意味があったのは、わたしに初めての友だちができたということです。これから本当の意味でわたしの人生が始まるのです。 -- ムーミン全集 3 新版 ムーミンパパの思い出

フレドリクソンとムーミンパパの出会いのシーン。フレドリクソンは発明家でかっこいい船をつくれるすごいヤツ。一番好き。

新版 音楽好きな脳 ~人はなぜ音楽に夢中になるのか

最近楽器および音楽に興味があるので読んだ。具体的な感想は長くなるので省略。音楽は好きだけど知識は少ないので、面白く読むことができた。

『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』というタイトルそのまんまの内容の小説を読んだ

『純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語』というガルシア=マルケスの小説を読んだ。どういう話かというと若くて純真で美しいエレンディラが残酷で自己中心的で金勘定に細かい祖母に、ある事件をきっかけに借金を背負わされて買春を強制され奴隷のように搾取されるという理不尽な話だ。タイトルに偽りはなく、信じ難くも痛ましい物語になっている。

エレンディラはシンデレラではない

面白いか面白くないか、それをまず言うと面白い。若くて綺麗な少女が年老いた祖母にいじめられていたら、素敵な王子様や魔法使いが現れて彼女を救うような楽観的な展開を多少は期待してしまう。しかしそういうディズニーアニメ的なお約束は、この物語では全く通用しない。それでも『エレンディラ』は面白い。読者の予想を裏切り、どんどんと悪化していく状況に目が離せなくなる。

漫画にするなら漫☆画太郎先生で

エレンディラを漫画にするなら是非漫☆画太郎にお願いしたい。とにかく「ババア」が強くて強烈な物語だ。殺そうとしても死なないような強烈な「ババア」を描ける漫画家といえば漫☆画太郎だ。冗談のようだが、案外普通にいいかもしれない。あと漫☆画太郎は美少女を書かせたら本当に可愛い絵を描く。

ChatGPTによって生成された漫画風のイラスト

共感はできないが印象には残る

真面目に考えると理不尽に借金を背負わされ、売春を強制されるエレンディラの人生はあまりにも悲惨だ。しかしこうした悲惨な人生に本当に共感して読めてはいない。何かできることはあるはずなのに何もしないエレンディラにイライラしていた。どうしてたった一人の老婆に服従しているのだろうと不思議でならなかった。さっさと祖母を殺してしまえと思っていた。殺さなくても逃げるくらいはできただろう。若いエレンディラの方が足も早いだろう。それでもエレンディラは全く逃げようとしない。

しかしこの全く共感できない従順さがこの物語の核心なんだろう。エレンディラは純真で無垢でどうしようもなく愚かだ。しかし実際にそういう人間もいるし、人生のある瞬間にそういう状態になることもある。だから『エレンディラ』は多くの人の印象に残る物語になっている。

買うときよりも捨てるときのほうが大変

引越しの前に少しでも荷物を減らしたいので、いらないものを処分している。

ジモティーで引き取ってもらったり、メルカリで売ったり、粗大ゴミに出したりした。長年使われていないIKEAで買ったフォトフレームを分解して燃えるゴミとして捨てたりもした。体力も使うし、結構時間も使っている。

買う時は簡単で、たとえばAmazonを使えばスマホやパソコンを数回操作するだけで早ければ翌日には到達する。買って届くまではAmazonの力で最適化されている。一方で捨てるときはAmazonは何もしてくれないので、何日もかけて苦労して捨てている。

昔に比べればジモティーやメルカリのようなサービスができたり、粗大ゴミ申請がwebでできるようになっていたりして便利にはなっている。それでも大変。

Google日本語入力の誤変換が多すぎるのでmacOS標準の日本語入力プログラムに変更した

長いことGoogle日本語入力を使っていたが、誤変換が多すぎるのに我慢できなくなりついに乗り換えた。

数年前から世間では、Google日本語入力があまり賢くなくなったのではと言われており、自分の実感としてもそうだったが惰性で乗り換えていなかった。

仕事もプライベートもメインはMacなので、macOSのデフォルトの日本語入力プログラム(旧ことえり)に変更した。

ブログのような日常的な文章の場合、かなり正確に変換してくれる。スペースキーを押すことなく勝手に変換をしてくれるライブ変換機能を有効にしているので、キーのタイプ数も回数が減って効率が良くなった。

support.apple.com

一方で固有名詞や専門用語に関しては、あまり得意でない印象を受けている。何回か入力したら学習してくれるのかもしれないが、よく使う固有名詞や専門用語に対しては辞書登録をするのがいいかもしれない。

総合的に考えても、誤変換が減ってキーボードで日本語の文章を書く効率が良くなり満足している。