AI生成コンテンツの時代

AI生成コンテンツの時代が来ている。画像、文章、音楽などのメディアの世界では、AIが生成したコンテンツが人間が作成したものと区別がつかないくらいのクオリティになっている。AIが作成したコンテンツが溢れていく中で、UGCプラットフォームはどうなっていくのだろうか。

2000年代半ばからのwebの世界ではUGC(user generated content)という、言葉がもてはやされて、一般のユーザーの作った文章や画像や動画などのコンテンツが、豊かなネットの文化と、プラットフォーム企業の利益を生んでいた。

AI生成コンテンツの時代はUGCに大きな影響を与えるかもしれない。UGCプラットフォームにAIコンテンツが大量に流れてくると、混乱が生まれそうではある。はてなブログにもAIが作成した記事が溢れたりするかもしれない。

これまでUGCプラットフォームで人気があった人が、AIコンテンツに負けて人気を失うということはあるかもしれない。ネットで人気のアマチュアイラストレーターが、Stable Diffusion などで作ったイラストに埋もれて人気を失うというのはありそうな話だ。そうなると、承認欲求を満たされなくなって、作るのをやめる人が増えそうだ。

一方でプラットフォーム側は人間が作ろうと、AIが作ろうと、広告料などの利益がでれば気にしなさそう。しかしAIの作ったコンテンツばかりが人気になると、AIを使わずに作るユーザーが減って、プラットフォームも文化も衰退するということがあるかもしれない。これは悲観的すぎるかな。

本心はもう少し楽観的で、これまで必要だった技術の研鑽をAIに肩代わりしてもらうことで、裾野が広がって面白いものがバンバン生み出されるんじゃないかと思っている。

AIが生成した「ニットで編まれたゴジラ

AIが生成した「ニットで編まれたゴジラ

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